投資信託の選び方(2025年3月31日更新)

投資信託は、資産運用の強力な味方です。しかし、数多くの選択肢の中から自分に合った商品を見つけるのは簡単ではありません。初心者から経験者まで、誰もが悩む「投資信託の選び方」。今回のコラムでは、投資信託の選び方のポイントやおすすめ商品を紹介します。あなたの資産形成を行ううえでのヒントとなれば幸いです。

1.投資目的・リスク許容度等を踏まえた選び方

①はじめての運用(投資初心者向け)

投資初心者に向いているものは、「インデックスファンド」や「NISAつみたて投資枠の対象ファンド」がおすすめです。

【特徴・理由】

  • インデックスファンド
    インデックスファンドとは、日経平均株価等の指標に連動した投資成果を目指す投資信託であり、値動きがわかりやすいため。また、手数料等のコストが比較的低く設定されていることが多いため、効率的な運用を実現できる点が特徴です。
  • NISAつみたて投資枠の対象ファンド
    手数料が低水準、頻繁に分配金が支払われないなど、長期の積立・分散投資に適した、安定的な資産形成を目指す商品であるため。投資信託NISA制度を利用することで、運用益が非課税になり税制面でもメリットがあります。

②収益性も望むが安全性も望む/価格変動リスクはある程度やむを得ないとお考えの方

バランス型の株式投資信託、債券型の公社債投資信託等がおすすめです。

【特徴・理由】

  • バランスファンド
    バランスファンドとは、国内外の株式、債券、リート(不動産)等に分散投資する投資信託のことで値動きの異なる複数の投資先に分散して投資することで、安定した値動きを期待することが可能です。
  • 債券ファンド
    債券ファンドとは、債券を中心に運用される投資信託のことで、国内外の国債や社債などで運用する投資信託のことで、ファンドを通じてさまざまな債券に投資をするため、リスクの分散ができます。

③値上がり益を重視する/価格変動リスクは大きいがやむを得ないとお考えの方

収益性重視の株式投資信託、REIT等がおすすめです。

【特徴・理由】

  • 株式ファンド
    株式は、一般企業が投資家から資金を調達するために発行しますので、「株式に投資する」ということは、「企業に出資する」ということと同様の効果を期待できます。企業業績や景気に左右され、値動き(リスク)は大きくなりますが、その分高いリターンを期待することが可能です。国内株式型や海外株式型があります。
  • リートファンド
    「不動産投資信託」のことで、投資家から集めた資金を主に不動産などで運用します。これにより間接的にさまざまな不動産のオーナーになることと似た効果が期待できます。不動産の価格変動を受けるため、値動き(リスク)は大きくなりますが、リートの収益源は不動産の賃貸収入となるため、相対的に高く、安定した利回りを期待することが可能です。

2.ポートフォリオの運用とは?

異なる性格の資産へ投資し、リスクを軽減しながら安定した収益を目指す方法です。

  • 投資の目的は、住宅資金、教育資金、退職後の生活のための資金、趣味のための資金など、さまざまかと思います。投資信託には数多くの種類の商品があるため、投資の目的を明確にしたうえで、商品を選びましょう。
  • 投資に対する考えや目的、許容できるリスク度合い等より、最適なポートフォリオを考えましょう。

《ポートフォリオの例》

ポートフォリオの例

3.リバランスとは?

ポートフォリオのメンテナンスのことを「リバランス」といいます。

資産価値は運用成果によって常に変化していますので、当初の資産配分が崩れ、知らない間に当初の想定とかけ離れたリスク・リターンになってしまうことがないように、定期的に確認、見直しを行うことが大切です。

リバランスイメージ

※非課税口座を除き、売却益に対しては基本的に所得税等が課税されます。また、売買の際に費用が発生する場合があります。

※値上がりした資産を売却せずに他の資産を追加購入することでリバランスの効果を得ることも可能です。

※バランスファンド等に投資することで、リバランスの際に発生する費用や課税等のコストを抑えることが可能です。

4.まとめ

投資信託は初心者でも始めやすい投資手段ですが、種類や特徴を理解することが重要です。自分の投資目的を明確にし、リスク許容度に合った投資信託を選ぶことで、より効果的な資産運用が可能になります。また、金融商品は一度買ったら終わりではなく、ライフステージなどによるリスク許容度の変化や相場変動に応じ、資産配分を見直す「リバランス」を定期的に行いましょう。定期的にポートフォリオを見直し、必要に応じて調整することも大切です。

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【投資信託に関する留意事項】

  • 投資信託は、預金保険機構の保護の対象ではありません。
  • 投資信託は金融機関の預金とは異なり、元本及び利息の保証はありません。
  • 投資信託の基準価額は、組入有価証券等の値動きにより変動するため、基準価額が下落することにより、投資元本を割り込むことがあります。
  • 投資信託は、ご購入時等に各種手数料がかかります。
    【例】申込手数料(申込代金に対し最大税込3.3%)+信託報酬(純資産総額に対し最大税込2.09%)+信託財産留保額(換金時の基準価額に対し最大0.5%)+その他費用
  • 商品毎に手数料等およびリスクは異なりますので、当該商品等の契約締結前交付書面(目論見書および目論見書補完書面)等をよくお読みいただいたうえ、ご自身でご判断下さい。

※本ご案内は、作成時点における法令その他の情報に基づき作成しており、今後の改正等により、取扱が変更となる可能性があります。

※本ご案内は、投資信託およびNISA制度についてお伝えする目的で作成されたものであり、個別商品の勧誘資料ではありません。

※投資信託に関する詳細は、当行ホームページまたは店頭でご確認ください。

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