この外国為替取引に関するお取り扱い方針は、株式会社北九州銀行(以下、「当行」)がグローバル外為行動規範に則して外国為替取引業務を取り組むにあたり、お客さまにとって特に重要となる情報をご提供することを目的としています。
なお、本方針は、外国為替取引に適用される法律及び規制(規則)、及びお客さまとの個別の契約・合意に優先するものではありません。
お客さまとの外国為替取引における当行の役割
当行は、お客さまとの外国為替取引に際して、別段の合意のない限り、自己勘定においてプリンシパル(取引当事者として自らが取引の相手方となる市場参加者を指します)として行動いたします。すなわち当行は、取引の当事者として、取引に伴い発生するマーケットリスク、信用リスク等のリスクを引き受けて行動いたしますが、お客さまの代理人、受託者、金融アドバイザーその他の役割としては行動いたしません。
また、当行は多数のお客さまとの間で同時並行して外国為替取引を行うにあたり、当行及びお客さまの利益が相反する可能性があります。当行は外国為替取引に関して、誠実に業務を履行し、外国為替市場に適用される法律及び規制(規則)を理解し遵守します。
お客さまからのお取引依頼
お客さまからのお取引依頼は、当行が提示する価格に対してお客さまが合意する方法と当行の裁量で取引を執行する依頼(以下、「オーダー」)を行う方法があります。なお、お客さまはオーダーに個別条件(「指値」等)を加えることができます。
また、電子取引において、当行における取引限度額の確認結果や、為替相場提示後の相場変動が当行所定の基準を超過する等の状況の発生により、当行が締結不可と判断した場合、取引は不成立となります(「ラストルック」慣行の適用)。
オーダーの取り扱い
当行がお客さまからお預かりしたオーダーについては、当行が特定の方法でオーダーの一部または全部を執行することをお約束するものではなく、そのオーダーの執行を試みる意思があることを意味します。当行はお客さまよりお預かりしたオーダーをいつでもお断りすることができ、また、どのような場合においてもそのオーダーの一部または全部を執行できなかった理由を開示する義務を負いません。
別段の合意がない限り、当行は自身の裁量で、どのオーダーを執行するか、いつ執行するか、どのように執行するか(オーダーの一部または全部を執行するかを含みます)を決定いたします。取引執行にあたり当行は、その時点における流動性や市場の状況、自身のリスク選好度やトレード戦略といった多くの要因を考慮いたします。当行は自身の判断で、リスクが過大である、マーケットの機能を阻害または歪める可能性等があるオーダーをお断りすることがあります。相場が指値に達したかどうかを当行が決定するために参照する価格(「参照価格」)は、当行がその単独の裁量により、適切かつ合理的に決定するものとします。
また、当行はお客さまの取引に関するご要望に機動的にお応えすることや当行自身のリスク管理を目的に、適切と判断する手法により、お客さまとの取引の前にカバー取引(「プリヘッジ」)を行う場合があります。なお、当行はお客さまよりプリヘッジを実施しない旨のオーダーを受けた場合は、プリヘッジを行いません。
当行はお客さまからのオーダーの受付や執行の時刻等についても取引の形態に応じ可能な限り速やかに記録する態勢としています。
電子取引サービス
当行が提供する外為Webサービスのご利用にあたっては、関連する利用規定や利用ガイドをあわせてご確認ください。お客さまが外為Web上で出すオーダーはラストルックと呼ばれる実務慣行の対象となることがあり、電子取引において、当行が取引価格を呈示し、お客さまからの取引依頼をお引き受けするまでの間に、市場実勢の価格が当行にとって不利に動いた場合等、リスク管理上の理由で当該取引をお断りすることがあります。
約定価格
別段の合意がない限り、当行がお客さまと約定する最終価格(「約定価格」)は、ビッド・オファー・スプレッドを含む価格に、当行の取引執行に係るコスト、当行の負うリスク及びお客さまに提供する役務の対価等の要素(「マークアップ」)を含んだ価格となります。約定価格は、約定時点の金融情勢、当行ポジション、お客さまの信用状況、取引状況等に依存します。よって、同一または類似の取引であっても、お客さま毎に約定価格が異なる場合があります。当行は取引から得る利益の額や、約定価格の内訳を開示する義務を負いません。
当行の提示する為替レートは、様々な情報や需給・流動性・イベント・指標等を参照の上、総合的な判断により決定されます。また、お客さまは参照価格(高値及び安値を含む)について、当行にご照会いただくことも可能です。
お客さまの情報の保護
当行はお客さまから開示された機密情報を、行内ポリシー、規定、手続等のルールを定め、適切に保護、管理しております。また、取引情報に機密性がある場合には、当行内でも業務上必要な範囲内の共有に留めるなど、必要な情報管理態勢の下、お取り扱いいたします。但し、法令に基づく場合や監督官庁等の要請がある場合には、機密情報を外部に開示することがあります。
マーケットカラー
当行は、お客さまのオーダーや執行した取引に関する情報を、適切に合算し匿名化した上で、「マーケットカラー」(市場動向概況)として分析し、当行内で共有または第三者に開示することがあります。
当行からの情報提供
当行が提供する相場状況や見通しに関する情報、レポート等は情報提供のみを目的とするものであり、特定の取引の勧誘を目的とするものではありません。当行は公に入手可能な情報・データに基づいて情報提供を行いますが、その正確性、確実性を保証するものではありません。また、お取引に関する最終決定は、お客さま自身の判断でなさるようお願いいたします。
以 上